医療改善ネットワーク(MIネット)コメントサービス(CS)について
神取正貴(回答とりまとめ担当)
MIネットの活動の一つにCSがあります。これは、相談者が疑問に思ったこと、知りたいことなどについて、会員の弁護士さんやお医者さん、看護婦さん等がそれぞれ答えられる範囲でコメントを付け、それをまとめて相談者に回答します。私は、その出てきた答え(コメント)をまとめて質問者に回答する係りの一員です。
このサービスを約1年前に開始して以来、53件のご質問を頂き、現在まで51件回答しています。
質問の内容としては、ご家族の病気のこと・ご自分の病気のことが中心です。相談される方が治療方法が正しかったのかどうかや医師の説明がわかりにくいために疑心暗鬼になっておられることもあり、どう解釈したら良いかなど、医学的にも法律的にもかなり突っ込んだ回答を要求されることがあります。また、コメントをする立場の医療者や法律家たちも実際に診察したり、現場を直接拝見しているわけではないので、コメントが難しい場合もあり、苦慮される様子が浮かびあがってきます。法律的にもかなりきわどい質問があったりしますので、慎重な回答が要求されることもしばしばです。
さらに、「医師法第十七条 医師でなければ、医業をなしてはならない」と規定されています。ですから、診療行為とみなされるようなことはできません。あるいはまた、裁判所ではないので、医療過誤にあたるかという判断などを下すこともできません。こうしたいろいろな制限がある中で、質問者に対してどうしたら分かりやすく伝わるか、質問してよかったと思われる回答を、コメントする立場の皆さんがそれぞれ工夫されています。
私のように、もたったコメントを整えて相談者に送る回答を作成する係りもなかなか気を抜けません。コメントの担当者は、回答として送信するための原稿を作ると、問題点などをチェックするために、一度回答者が全員参加しているメーリングリストに送信します。そうすると結構チェックが入って返ってくることになります。私などもどちらかと言えばパソコン音痴ですので、最初はなかなか綺麗に文体が整わず、相談者の方に送信する際に、コメントの回答者のみなさんからかなり訂正要求されたものです。回答者の使っているソフトの種類により、送り手で綺麗に表示されているものが、必ずしも受け手の私に綺麗に表示されるというものではないため、せっかくの回答が段落違いで汚らしく送信してしまうことも最初の頃はよくありました。
また、せっかく複数の回答者からコメントを送信してもらったのに、私が相談者に送信した回答には載せてなかったりしてお叱りを受けたこともありました。
このコメントサービスは、医療従事者や学者・法曹関係者など様々な分野で活躍されている方が分け隔てなく活動に参加できるMIネットだからこそできるサービスと回答担当者としては自負しております。
CS部会の皆さんがそれぞれに自分の活動をお持ちの中で、時間をさいて質問者により分かりやすいコメントを出来るように努力しています。
難しい問題であったり専門とする会員がいない場合、回答に時間を要してしまうことがありますが、質問を整理してくれる人・コメントをしてくれる人、質問者に回答をしてくれる人、それぞれが自分の出来る範囲で頑張っています。少しでも多くの人に役立てるようこれからも頑張っていきたいと思っています。