webzine 医療改善のために
第3号(2001年12月9日発行)
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<MIネットの現在>

CS(コメント・サービス)の開始と現況>

岩岡 秀明(医師)
(2001.12.3)

1) CSの開始

 MIネットでは、会員を対象として過去1年半の間セカンド・オピニオンを得るための助言や医療に関する相談をしてきました。
 今回、MIネット発足3周年記念の一環として、広く会員外のみなさまからも医療に関するご質問をEメールで受付け、医師や弁護士等複数の専門家が回答をお送りするというコメント・サービス(以下CS)を11月1日から開始しました。
 CSの趣旨、方法等詳しい内容につきましては、下記サイトをご参照ください。

http://www.mi-net.org/cs/

具体的には大きく分けて以下の2つの系統の質問をお受けしています。
1 診療関係
 自己や家族についての診断、治療方針、医師の説明、医療機関の選択、セカンド・オピニオンを得る方法、薬剤などに関する質問
2 医事法関係
 自己や家族の医療事故・薬害についての法的責任、弁護士へのアクセス方法、診療録・レセプトの開示などについての質問

2) CSの現況

 11月7日付け朝日新聞朝刊・くらし欄で紹介されてから多くの質問が寄せられています。

http://www.asahi.com/life/health/iryo/1107b.html

 また、2001年12月1日付読売新聞朝刊生活面(29面)でも紹介されており、同様に多くの質問が寄せられるものと考えています。

 11月末日までに寄せられたご質問は14件です。
 上記2分類では診療関係の質問が11件、医事法関係が3件となっています。

 回答者グループは、全員ボランティアのMIネット会員有志で、医師、看護婦、薬剤師等医療の専門家が19名、弁護士等法律の専門家が16名、他の分野4名の合計39名です。(12月3日現在。)

 お受けした質問は、質問者のプライバシーに配慮した上で回答者グループ限定のメーリング・リストで提示し、コメントを募集します。1週間を目安に回答担当者がコメントをまとめて返信するというシステムで運営しています。最低2名以上からのコメントが得られるように努力しています。

 すでに回答をお送りした何名かの方々からは、ご丁寧なお礼のメールやMIネットへのご寄付をいただいております。この場をお借りしてお礼申し上げます。

 ご質問の中で特に多いのは、ご自分の病気に関して、具体的にどこの医療機関を受診すればよいのか?どの医師に診てもらったらよいのか?というものです。コンシューマーの方々が、医師、医療機関に関する具体的な診療情報を求めていることがよく分かります。

 残念ながら、全国的な規模での医師、医療機関に関する診療実績や治療成績がほとんど開示されていないわが国では、これらのご質問に具体的にお答えすることが出来ないのが現状です。今後の情報開示が望まれる分野だと思います。

 また病気や療養に関する医療機関の説明が不十分なために、患者さんご自身またはご家族が不安になり、医学的な情報、説明を求めてこられるケースも見られます。主治医や看護婦(士)のわかりやすく親身な説明やアドバイスの重要性があらためて認識されます。

3) 今後の課題

 現時点では回答者グループのマン・パワーの問題等から、Eメールまたはフロッピー・ディスクという電子ファイルでの受付に限定しています。

 本来、医療機関を受診されている方々、医療情報を求めておられる方々には高齢者の方も多く、これらの手段を気軽に利用できない環境の方も多いと考えられます。今後は、FAXや郵送によるご質問の受付も検討する予定でおりますが、実現のためには、ご質問の電子化の作業、郵送作業等、ボランティアとして労力を提供してくださるMIネット会員のさらなるご協力が不可欠となります。是非、多くのMIネット会員のみなさまにCSへのご協力をお願いしたいと思います。