診断:大腿骨頸部骨折
患者は81歳の女子で 身長は153cm、体重は50kgと平均的の高齢者の代表的診断名です。
一般名 1日標準薬量 現実の投与量 適応症とその相互作用の順に解説します。
1. amodipine besilate 2.5-5mg2種類 5mg 高血圧・狭心症 他の降圧剤との相互作用があります。
2. セルバスタチン Na 0.15 mg 0.15 mg 高コレストロール症 フィブライト系薬剤との相互作用
3. aminnoprofen 600 mg 600 mg 坑炎鎮痛剤
消化性潰瘍と薬剤の副作用への対応剤です。 副作用を新たな疾患と判断する例です。
4. calcium L-aspartate 1200 mg 600 mg 骨形成など
ジギタリス製剤,ニューロキノン系抗菌薬と相互作用がある。
5. alfacalcidol 1-5μg 0.75-3μg 骨代謝改善作用 Ca,Mg製剤と相互作用を起こす。
6. troxipide 300 mg 300 mg 胃粘膜修復促進作用 消化器症状,肝機能障害の副作用あり。
7. rilmazafone hydro- 2 mg 1-2 mg 鎮静催眠作用
副作用に中枢神経抑制剤、MAO阻害剤と相互作用あり。
8. nitrazepam 5-10 mgb2-10 mg 就眠剤
副作用に中枢神経抑制剤、MAO阻害剤、シメチジンと相互作用します。
9. グラマリール錠 tiapride hydro-75-150 mg 50 mg
抗ドーパミン作用 中枢神経抑制剤その他多数との相互作用あり。
10. アローゼンP 合剤 Alosenn 1 gr 1 錠
便秘症 禁忌及び相互作用として,痙攣性及び重症硬結便秘,電解質失調(低K血症)がある。
"ふらつき"を観察して再度の転倒の危険を防ぐ努力をする。原因を10剤の多剤投与に基づくものと判断して、当面、中枢神経の抑制作用ある薬剤3種類を除く処方で様子を観察して,7剤の現在に至り、2週間後に家庭に帰す。投与する薬剤量も多い。
高齢者の肝臓・腎臓の機能が低下しているので、青壮年者に対する処方方針と違う。薬剤の分解と排泄が違って、本人のQOL維持する事に重点を置いた。
この目的には精々5剤程度の処方に止める方針を考える。他方、急激な処方の変更を避ける大原則があって、2週間の期間中で処方を7剤に移行した次第。
この人は、子供が住む米国に間もなく移住する予定です。海を越えて,恥を晒す事態を避けたかった。
高齢者を施設に託した場合,家族が対象施設の医療水準を判断する要因の一つが,この多剤投与と思います。10剤の多剤投与が行われる施設の水準には問題があると見てよいと思います。