イベント一覧
2002.12.7 更新

以下は、MIネットのML(mi-net、mi-l他)で紹介された
講演会・シンポジウム・研究会などのご紹介です。
MIネットとして、内容を保証あるいは推奨しているわけでは
ありません。また、内容についてのご質問には、お応えできません。
記載の連絡先等に直接お問い合わせください(ただし、MIネット
会員は、会員のどなたかが直接関与している行事について、mi-net、
mi-l等で質問や要望、意見などを表明することができます)。
mi-net、mi-lに紹介された各種行事でも、明らかに営利目的である
もの、非常に専門的あるいは限られたグループのなかでの行事である
ものなどは、掲載しません。
掲載する内容は、mi-netおよびmi-lに紹介されたものそのままでなく、
要約することがあります。また、内容等について、mi-net、mi-lに紹介
された以後に変更がある可能性もあります。場所や時間等は、主催者に
直接ご確認されることをお勧めいたします。
★ 第28回 くすりの勉強会「タバコ研究の歴史的考察と直面する問題」
タバコと肺がんの因果関係論はすでに1950年代に疫学的証明がなされ、発癌のメカニズムもほぼ明らかにされ、タバコ煙は欧米では明白な発癌物質として認定されることとなった。
しかし、日本では曖昧にされている。タバコは肺がんの原因であるというエビデンス(証拠)が十分に存在する一方、このエビデンスの普及を妨げる障壁があることも事実である。
そこで、エビデンスの普及を妨げている要因を調べるため、タバコ研究の歴史を調べてみた。
すると、驚くべき事実、ある意味では洗練された欺瞞が明らかにされた。
現在、WHOは2003年2月までにタバコ規制枠組み条約に関する各国政府の意見をとりまとめ、3月を最終期限として、条約の採択を行えるよう交渉を進めている。
日本政府も見解を統一すべき時期に来ており、この問題の核心を明らかにすべく、歴史的考察を踏まえ現況を照射したい。
<参考資料>
https://home.att.ne.jp/star/publichealth/JT_Explained.doc
https://home.att.ne.jp/star/publichealth/bougai.htm
◆日程:12月8日(日)14:00〜17:00
◆話題提供:切明 義孝 ◆会場:共立薬科大学芝校舎3号館1階 0105小会議室
(教室は、変更になる場合があります。 再送の時と当日の表示をご確認ください。
申し込み方法はメールの下をみてください。 初めての参加で、場所のわからない方は、申込みの際に
FAXの送り先を記してくだされば、地図をお送りします。
上記webのアクセスというところの芝校舎の部分を
クリックすると、おおまかな地図は見ることができます)
JR山手線・京浜東北線 浜松町駅 徒歩10分
都営三田線 御成門 徒歩2分 都営浅草線・大江戸線 大門駅 徒歩6分
(東京プリンス側と御成門側の入口が閉鎖になっていることが
あります。
広い通りの裏側に門があります。そちらからお入りください。
なお、休みの日はロックされていることがありますので、
その場合はインターホンで警備の方を呼んでください。
約1週間前に案内を再送する際には教室を記載しますが、
入り口近辺の貼り紙の案内で教室を確認してください。)
◆参加費:500円 ◆申込み方法: 申し込み・お問い合わせは栗原までメールでご連絡ください。
参加受付のご返事はしませんので、満員の場合のみご返事します。
★ 医の原点「求められる『2.5人称の視点』」
医療とは、多様で個性的な人生を歩んできた患者と専門的職業人として医療サービスに携ってきた医療者が出会う交差点で創る作品である。
現代においては、患者(一般人)の主体性意識や権利意識が高まりつつある。
一方、科学技術の発展に伴い医療の内容は高度に専門化しつつある。
このような変化の中で、医療という作品をよりよいものにするには、医療者の患者に対する対応の仕方も変化を求められることになる。
この問題を考えるには、もうひとつ別の視点からの考察が必要である。
それは、現代社会におけるあらゆる分野の専門的職業人につきまとう「思考のブラックホール」という問題に目を向けることである。
専門的職業人は自らの専門分野の知識や業務処理の枠組みにとらわれて、対象としての人間を見る眼が狭く柔軟性を欠いた「乾いた3人称の視点」になりがちである。
「患者の身になったら」「被害者・弱者の立場になったら」という発想ができなくなってしまうのである。
当事者である本人(1人称)や家族(2人称)の立場に寄りそいつつも、冷静で科学的・客観的な判断を見失わないような視点を、私は「2.5人称の視点」と呼んでいる。
現代医療は専門分化が進んでいるだけに、積極的に「2.5人称の視点」の意識を持たないと、作品としての医療をよりよいものにすることはできないだろう。
この講義では、次のようなキーワードにそって、具体的なエピソードをまじえつつ、話を進めることによって、これからの医療のあり方の輪郭を描き出すことができればと考えている。
・ 生きがい療法
・ 患者自身が治す
・ 物語を生きる人間
・ 「生と死」の人称性
・ 「2.5人称の視点」
・ 人間を見る眼、いのちを見る眼
・ 治療的自我
・ 「医師もまた言葉を使う職業人である」(ソクラテス)
・ インフォームド・コンセントの神髄
・ 作品としての医療
・ 「私の代表作」
◆日程:12月10日(火)15:00〜16:30
◆講師:柳田 邦男(文筆家)
◆会場:東京大学医学部 鉄門記念講堂 教育研究棟14階
地下鉄丸の内線・大江戸線 本郷三丁目駅 徒歩8分
◆参加費:無料
◆参加方法:
この講義は東大医学部の全学生、全職員、外部の人々にも公開
されており、このテーマに興味ある方はどなたでも歓迎いたし
ます。
事前の申し込みは必要ありませんので、直接お越しください。
◆問い合わせ先:東京大学医学部 教務課
TEL:03-5841-3308
★ 第10回 医をめぐる勉強会「医療現場での心理士の仕事」
浦尾さんは、千葉大、京大病院にてHIV、遺伝、その他のカウンセラーをなさっています。
病院での心理的支援とはどういうものか、またそれを行なう上で現在の医療現場が持っている問題はなにか、実際のお話を伺います。
◆日程:12月14日(土)13:30〜16:30(受付13:15〜)
◆ゲスト:浦尾 充子(臨床心理士 千葉大学付属病院カウンセラー)
◆会場:大津市生涯学習センター 視聴覚室
京阪石山線 膳所本町駅 徒歩7分
(JRびわ湖線 膳所駅から乗り換え)
滋賀県大津市本丸町6-50
TEL:0775-27-0025
◆参加費:会員500円 非会員1000円
◆問い合わせ:中島までメールでご連絡ください。
◆主催:医をめぐる勉強会
★ 第9回くすりと市民を結ぶ集い 〜あなたはくすりの何を知っていますか?〜
誰もが、いつかは、医療と「くすり」に出会います。
みなさんは「くすり」をどのようにお考えですか?
きちんと本質を理解して、有効にそして安全に使いましょう。
◆日程:12月14日(土)13:00〜16:00
◆会場:銀座ヤマハホール
地下鉄銀座線 銀座駅下車
JR山手線 新橋駅下車
〒104-0061 東京都中央区銀座7-9-14
TEL:(03)3572-3139
◆プログラム:
くすりの常識クイズ ≪賞品多数≫
海老原 格(日本RAD-AR協議会理事長)
ゲストの講演 「健康の知恵・くすりの知恵」
永 六輔(放送タレント)
専門家の講演 「よく効く医者を見つけよう」
箕輪 良行(船橋市立医療センター救命救急センター部長)
◆参加費:無料
◆申込み方法:
あなたの@郵便番号Aご住所Bお名前C年齢D職業E性別を
明記の上、ハガキ、ファックスまたはE-mailにてお申込みください。
(電話でも受け付けいたします)
ハガキ申込先:
〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町4-2 第23中央ビル5F
日本RAD-AR協議会 第9回くすりと市民を結ぶ集い(東京)係宛
ファックス申込先:03-3663-8895
電話申込先:03-3663-8891
E-mail申込先:sympo@rad-ar.or.jp
応募締め切り:お申込みは先着順とし、定員になり次第〆切ります。
(申込を受け付け次第順次招待状を発送いたします。
招待状の発送は11月中旬以降となります。)
◆主催:日本RAD−AR(レーダー)協議会
(くすりのリスク・ベネフィットを検証する会)
★ 患者の権利オンブズマン東京設立総会&記念企画
昨年11月から、関東地区在住の賛助会員さんを始めとする多くの方のご協力を得て準備を開始し、いよいよ設立の運びとなりました。
東京における門出を祝して、一人でも多くの方にご参加いただきますようお願いいたします。
また、患者の権利オンブズマン運動の全国連絡組織として「患者の権利オンブズマン全国連絡委員会(仮称)」も同日、創立される予定です。
◆日程:12月15日(日)【総会】10:30〜12:30(10:00開場)
【シンポジウム】13:30〜16:30(13:00開場)
◆会場:津田ホール(東京都渋谷区千駄ヶ谷1-18-24)
JR中央線 千駄ヶ谷駅下車すぐ
◆プログラム:
10:30〜11:20 設立総会
11:30〜12:30 全国連絡委員会設立総会
13:30〜16:30 記念シンポジウム「苦情相談と医療の実情」
シンポジスト
池永 満(弁護士・NPO法人患者の権利オンブズマン理事長)
石井 トク(岩手権利大学教授・看護)
鈴木 利廣(弁護士・患者の権利オンブズマン東京代表委員)
堤 寛(藤田保健衛生大学教授・病理)
飯塚 和之(茨城大学教授・医事法)
中村 道子(ソレイユ会長)
望月 和子(看護師・患者の権利オンブズマン東京相談員)
◆シンポジウム参加費:一般3,000円、学生2,000円(資料代含む)
◆問い合わせ先:「患者の権利オンブズマン東京」準備会事務局
TEL:03-5698-8544 FAX:03-5698-7512
E-mail:tani-law@dp.u-netsurf.ne.jp
★ 医の原点「医の原点――自分が病気になった経験から――」
医は科学としての医学から、福祉としての医療政策、医療経済まで、広いスペクトラムをカバーしている。自分自身が病気になったり、病気と診断された時の心の動きを振り返りながら、医の原点を考えてみたい。
47才で膵がんと診断された。59才で無気肺があり、肺がんと診断された。60才で腎結石(silent)が発見され、衝撃波砕石法を受けたが失敗した。開腹して部分的に破砕され尿管につまった石の除去手術を受けた。術後、尿管狭窄、水腎症になり、再手術を受け、尿路膀胱移植をした。65才で無症状性心筋梗塞、72才でめまい発作(メニュエール症候群と言われたが、多分小さい脳梗塞)、73才右側眼底静脈出血、75才で冠動脈ステント、76才で大腸ポリープ、胆嚢乳嘴腫、軽度糖尿病を経験した。女房は38才の時、珍しい交通事故で、右下腿脛骨開放性複雑骨折を経験した。
自分に起こることは他の人にも起こる。逆も真である。天は患者と医師の間に区別をつけない。患者さんと同様に、医師も弱いfragileなものである。
そもそも人間は弱いものである。医の原点は人間の原点である。個人の弱さと、集団としての人間社会の複雑さを考えながら、近くにありながら、見え難い医の原点を模索したい。
◆日程:12月17日(火)15:00〜16:30
◆講師: 杉村 隆(元がんセンター総長)
◆会場:東京大学医学部 鉄門記念講堂 教育研究棟14階
地下鉄丸の内線・大江戸線 本郷三丁目駅 徒歩8分
◆参加費:無料
◆参加方法:
この講義は東大医学部の全学生、全職員、外部の人々にも公開
されており、このテーマに興味ある方はどなたでも歓迎いたし
ます。
事前の申し込みは必要ありませんので、直接お越しください。
◆問い合わせ先:東京大学医学部 教務課
TEL:03-5841-3308
★ 21世紀における『医の倫理』シンポジウム開催要項
◆日程:2003年4月5日(土)14:30〜18:30(14:00開場)
◆会場:福岡県中小企業振興センターホール
JR鹿児島本線 吉塚駅東口前
◆プログラム:
第1部:問題提起
李 啓充(医師・作家、元ハーバード大学医学部助教授)
畔柳 達夫(弁護士・日本医師会参与)
第2部:シンポジウム
パネリスト
池田 俊彦(福岡県医師会副会長)
井上 悦子(佐賀医科大学看護学科教授)
池永 満(NPO法人患者の権利オンブズマン理事長)
他に2〜3名程度のパネラーを依頼予定です。
コーディネーター:朝見行弘(福岡大学法学部教授)
◆参加費:3,000円(資料代含む)
◆主催:「患者の権利オンブズマン」シンポジウム実行委員会
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