webzine 医療改善のために
第1号(2001年5月31日発行)
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<医療の安全関係>

病院選び(連載第1回) 

伊藤 隼也(フォトジャーナリスト)
(2001.05.29) 

 日本は世界で一番病院の多い国(人口比)ですが、不思議なことに病院に関する情報はほとんどありません。そんな中で患者が理想の病院を選ぶのは、本当に難しいのが現実のようですが、最近少しずつ「患者中心の医療を」心がけようという病院が現われ始めました。

 患者中心の医療という言葉が昨今、医療機関のトレンドのようですが、果たして本当の患者中心とは何なのかを数回にわたって考えていきたいと思います。

まず第一回は患者の本音?から・・。

「21世紀の患者の本音」

 最近私を「患者様」と呼ぶ人たちが現れました。何か少しだけ偉くなったり、大切にされているような気もしなくもないが、私自身は昔から少しも変わっていない。呼び名が変わると扱いも変わるのだろうか?なんとなく優しくされているような気もしなくもないので、まあ気分が良いから、この際だから日頃思っていることを全部吐き出しましょう。

 実は・・私は大変な我が儘なのです。気分の悪いときにはひどく腹立たしいので、玄関では優しく迎えるように。長時間待たされるのは大嫌いなので、なるべく待たせないようにすること。また、急な時にはヘリコプターに乗ってでも1秒でも早く迎えに来るように!

 それと、出会いは優しい看護婦(士)さんと優秀な先生に限ります。

 私の病気についてはわかりやすい言葉で納得のいくまで説明をしてください。また、私の話は良く聞くように、そして私に関する情報は包み隠さず全て見せるように。

 もし、入院するときには清潔で明るい部屋で静かに眠りたい。もちろん美味しい食事も用意しておくように。体に悪くなければビールも飲みたい。

 ひとりになりたいときには、そっとしておいてください。でも、何か用事のある時に呼んだら直ぐに来てください。たまには買い物もしたり、恋人や家族を呼んで過ごす場所や宿泊する部屋も欲しい。

 そして、本当に最後の日にはみんなで明るく送ってください。

 果たしてこんな患者に理想の病院は見つかるのでしょうか。