webzine 医療改善のために
第2号(2001年9月15日発行)
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<巻頭言>

最近のMIネットの活動   

 栗岡 幹英(世話人)  
(2001.9.12)

 創刊号発刊以来のMIネットの活動をご紹介します。

 6月16日にシンポジウム「医療事故にあわないために−安全な医療と患者の参加」を医療事故市民オンブズマン(メディオ)と共催で、東京都区内で開催しました。約200名近い一般の方が参加され、活発な質疑も行うことができました。この結果については、今後、このWebzine「医療改善のために」でご紹介する予定です。

 また、7月26日には「都立病院の患者権利章典」への意見を発表しました。この公表を高く評価しつつも、内容について若干の疑問と意見を述べています。現在、以下のURLで公開しています。
  https://www.mi-net.org/lisbon/010726_tokyo.html

 わかりにくい事件の多い、暑い夏が過ぎました。MIネットのML「mi-net」でもさまざまな話題が取り上げられましたが、もっとも議論が白熱したのは、大阪池田市の小学校に刃物をもった男が乱入して8人の児童を死に至らしめた事件についてでした。事件自体の悲惨さに加え、この被疑者が向精神薬を服用していたとか、精神病院への入院歴があるなどの情報が錯綜して流れたために、これらの報道が精神障害者への差別をもたらすことへの危惧や、精神障害者の可罰性や司法における処遇のあり方の問題、さらに事件の再発防止についてなど、多くの投稿が寄せられました。

 また、最近この事件の被害者家族が司法および文部省への嘆願書の署名活動をしたさいにも、ふたたび白熱した議論が展開されました。議論は、一般の犯罪事件における刑罰のあり方という論点から、医療過誤事件における医療者の責任と処罰についての問題へと展開し、医療改善のテーマに直接関わるものとなっています。

 MIネットは患者を主体にした「医療改善」を目的とする市民運動団体ですが、その原動力は患者・市民による医療改善への参加だと考えています。インターネットを中心とする活動として、提言やパブリックコメントへの応募などが外から見えやすいものですが、それらもさまざまに意見を交換しながら、会員の意志が一致したところでまとめられたものです。

 今後は、先に行ったシンポジウムなど、リアルワールドでの活動にもいっそう力を入れて取り組んでゆきたいと考えています。患者として良い医療に出会いたいなら、医療改善にむけて自分で一歩を踏み出さなければなりません。MIネットは、その意志をもつ患者・市民、そして医療者その他の方に多様な参加のかたちや機会を用意して、ともに医療改善に向かって歩みたいと考えております。

 どうぞ、それぞれの方に可能なかたちで、MIネットへのご支援をよろしくお願い申し上げます。