webzine 医療改善のために
第5号(2002年5月31日)発行

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<巻頭言>

                  栗岡 幹英(社会学研究者)

 このMIネットとも会員の一部が重なっている、同様にインターネット上での活動を中心にした市民活動団体で、組織の運営に関わる問題が起きました。わずかな期間に多くの会員から活発に投稿が寄せられ、団体としての性格、世話人とその他のメンバーとの関係、ネットの上での民主的な意志決定のあり方などをめぐって大規模な論争が行われました。インターネットの歴史と同様に新しい市民運動のあり方として、試行錯誤が続いています。

 私たちのMIネットは、コメント・サービスに継続的に質問が寄せられ、6月15日には第2回のシンポジウムを予定するなど、着実な活動を行っています。会員も、最近の半年で30人増加しました。しかし、このペースでは発言権のある市民団体をめざすには十分でなく、また財政基盤もなお安定したとは言い難い状況です。このようななかで、新たな会員サービスとして、医療に関する情報を提供する活動を試行的に始めています。しかし、活動の中心となっている二つのメーリングリスト(mi-netおよびmi-l)は、この間、必ずしも活発ではありません。上の市民団体と同様、活動のあり方についての再検討が避けられない状況です。

 医療の改善に関する社会的関心は、健康保険制度の見直しとも相まって、いっそう高まっています。厳しい財政事情のなかで保健医療制度全般の改革が避けられない今、市民が積極的に発言してゆくことが重要です。MIネットのみならず、多様な医療消費者・患者・医療事故被害者などの団体が声を上げてゆくことは、患者のための医療を実現するために不可欠の課題となっています。

 MIネットは、そのような医療消費者の活動の一翼を、引き続き担って行こうと考えているところです。来る6月15日に、東京・高円寺会館で開催予定のシンポジウム「診療はこう受けるー患者のための医療ガイド」に多数の方の参加をお待ちしています。


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