webzine 医療改善のために
第5号(2002年5月31日)発行

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体験した医療ミスの怖さと辛さ

                     小寺 美千子(医療事故被害者)

 病気を治してもらうために病院に行った息子(16歳・一人っ子)は、受けた医療によって、病気を治してもらうどころか命を奪われてしまいました。
 何でもない病気(自然気胸)であったのに、レントゲンを撮っておきながら病気の見落としをするというひどい医師の為に病気を重くされたことから、事件は起こりました。
 病気発見直後、より高度な病院に移りましたが、またそこで医療ミスをされ、息子は12時間後には他界してしまいました。直前まで自力歩行していた程だったのに。
 自然気胸は現代病で年々患者が増えている様ですが、この2人の医師(共に内科医)等は、それぞれ必要とされる一般的な医療知識に欠けていたようです。
 医療知識もまともに持たないまま、患者を治療する医師がいたということなのです。
 オオカミの下に、大切な吾が子を連れて行き、むざむざとその牙の犠牲にさせてしまったと、いくら悔いても悔やみきれません。
 その上、医師等は自分のミスを認めないため、息子はただの病死とされてしまいました。
 きちんと医師等のミスを明らかにし、医師の手によって息子は命を奪われたのだという事実をはっきりさせる為、裁判という大変な道を歩かされる事になりました。
 裁判がなぜ大変かと言うと、それは、関係する医療知識を自分でしっかり勉強しなければならないし、思い出したくない様な事実をさらけ出さなければ、ミスを明らかに出来ない等、精神的にも辛いことだからです。また金銭的にも相当な出費を余儀なくされます。
 裁判で、医師等はことごとく嘘をつき、事実を捻じ曲げ、ミスは無かったと主張し続けたため、医師のミスを告げる判決を得るまでに4年9ヶ月もの年月が掛かってしまいました。
 それでも、短い方だと人は言います。現在、10年近く裁判が続いている人さえいます。
 このように私達患者は、受ける医療によっては、人生ががらりと変わるようなとんでもない目に遭わされることもあるのです。
 全ての医師がまともな知識や技術を持ち、まともな医療を行っているというわけではないのが、現状の日本の医療界なのです。
 医師や病院の選別をしっかりとし、お任せの態度ではなく、能動態の姿勢で医療を受ける様にして頂きたいと切に思います。
(ホームページ https://www6.ocn.ne.jp/~koteken/


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